はじめに
今回は母親と2人で、福岡県北九州市門司からフェリーで車ごと大阪南港まで移動し、そこから天橋立を中心とした山陰山陽を横断して日本の城や絶景スポットを巡る5泊6日の旅をしてきました。場所ごとに分けてブログ記事を書いていこうと思います。今回は初日に訪れた天橋立から憧れの観光列車「黒松号」に乗車するという、贅沢な旅の記録をお届けします。
北九州 門司港→大阪南港(フェリー)
新門司港からの出発
夜19時、新門司港に到着。愛車と一緒に名門大洋フェリーに乗船です。車をフェリーの車両甲板に駐車するのは初体験でしたが、係員の方が丁寧に誘導してくれるので安心でした。
フェリー情報 2025年4月GWにて
• 運航会社:名門大洋フェリー
• 乗船時間:約13時間30分
• 料金:車両込みで約26,590円
ツーリストについて
個室ではなく【ツーリスト】の女性専用ルームを予約しました。この部屋は女性専用なので、一人旅や初めての船旅でも安心して過ごせるのが嬉しいポイントです!
部屋の入り口はオートロック式になっていて、解錠に必要なパスワードは乗船時に船員さんから直接もらうシステムなので、部外者が入ってこられないようになっているので、防犯面でもしっかり配慮されています。
女性一人でも安心して過ごせるような配慮がされているので「夜の船ってちょっと不安…」という方にもとてもおすすめです!

【ツーリスト 部屋の様子】
いわゆるカプセルホテルのようなスタイルで、1人ずつ区切られた簡易ベットスペースがあります。
・ベッドにはカーテン付きで、プライベート空間がしっかり確保されています。
・枕、掛け布団付きのマットレスで寝心地も◎
・枕元には鏡とコンセント、読書灯も備え付けられています。足元には荷物を置けるスペースもあるので安心です!
【安心の入浴環境】
フェリーに泊まるとき、女性として気になるのが「お風呂事情」ではないでしょうか?
私も最初はちょっと不安でした。でも、今回乗船した阪急フェリーでは、その不安はすぐに解消されました!
阪急フェリーには、大浴場だけでなく個別のシャワーブースも完備されています。
しかも嬉しいのは、それぞれのシャワーブースに脱衣スペースがしっかり付いていること。
他の人に裸を見られる心配もなく、一人でゆっくり、気兼ねなくシャワーを浴びることができました。
お風呂も清潔感があり、シャンプー・リンスは備え付けられています。
「フェリーのお風呂ってどうなんだろう?」と気になっている女性の方には、ぜひおすすめしたいポイントです!
ただ、一つ残念だったのがドライアーの風圧がとても弱かったので、ロングヘアーの方は中々髪の毛が乾かないかもしれません。
大阪南港から西舞鶴まで車で移動
フェリーで大阪南港に到着したあとは、そのまま車で西舞鶴駅を目指しました。所要時間は2時間ほどでした。
西舞鶴駅から天橋立駅へ
今回の旅のメインイベントは、観光列車「丹後くろまつ号」に乗ること。なので、まずはくろまつ号の終点となる西舞鶴駅に車を停めてから、列車の出発駅である天橋立駅へ向かいました。
🅿 西舞鶴駅の駐車場が便利!
西舞鶴駅のすぐ隣には、広めの市営駐車場がありました。
嬉しいことに、1日最大料金が500円とリーズナブル。
長時間停めることを考えると、コスパ的にもとても助かりました。
🚃 駐車後は電車で天橋立へ
車は西舞鶴に置いたまま、黒松号が出発する天橋立駅まで電車で移動。
西舞鶴から天橋立までは電車でおよそ40〜50分ほどで着きます。乗車料金は¥650でした。

黒松号は乗車区間が短めなので、逆に「乗るためにどこからどう移動するか?」を考えるのも旅の楽しさのひとつ。今回のように、西舞鶴に車を置いて天橋立まで行くスタイルは、観光にもアクセスにも便利でおすすめです。
天橋立周辺の観光
知恩寺参拝

天橋立のすぐ近くにある**智恩寺(ちおんじ)**に立ち寄ってきました。
ここは、**文殊菩薩(もんじゅぼさつ)**という仏様が本尊として祀られていて、知恵を司る仏様なんだそうです。
昔から「学問の神様」「知恵を授けてくれる存在」として信仰されてきたとのことで、受験生にも人気のスポットらしいです。
私は「三人寄れば文殊の知恵」で有名って聞いてたけど、**なんでここが“文殊の知恵”なの?**とふと思って、ちょっと調べてみました。
実はあのことわざ、知恵の象徴=文殊菩薩という意味から来ているそうで、
その文殊菩薩を祀っているこの智恩寺は、まさに「文殊の知恵」のお寺なんです。
だからこそ、ことわざと結びついて有名になったみたいです!

そして境内に入ってまず目を引いたのが、立派な多宝塔(たほうとう)!
この多宝塔は、高さ約15メートルの二重塔で、なんと江戸時代に建てられたものなんだそうです。
国の重要文化財にも指定されていて、歴史と重みを感じる立派な建築でした。
サイクリングで天橋立傘松公園のある対岸へ
今回は、日本三景のひとつ「天橋立」を自転車で巡るプランで楽しみました!
利用したのは【天橋立観光船のりば】にある「レンタルサイクル傘松まるごとチケット(¥2,000)」このチケットを購入したのですが、個人的にとても良かったです。
含まれている内容はこちら👇
•行きのレンタサイクル(天橋立横断)
•帰りの観光船乗船券
•傘松公園へ行くためのロープウェイ往復券
いろんな交通手段がセットになっているので、移動もスムーズでした!
天橋立の名物「股のぞき」で有名な展望台がある対岸を目指して、海沿いの道をのんびりサイクリング。
サイクリングでは、天橋立の名物とも言える約3.6kmの松並木の道を快走。

日本三景として知られるだけあって見どころがたくさん。その道には、約8,000本もの松の木がずらりと植えられているそうです。
右に海、左に内海、そして両側に松がずーっと並ぶ道は、まるで自然のトンネルを走っているような不思議な感覚。寄り道しながら、のんびりと天橋立の景色を楽しむにはぴったりのルートでした◎

潮風を感じながら、松林を抜けていく心地よさは格別でした。静かな海や、松の間から見える景色に思わず足を止めてしまうこともしばしば。

ただ通り過ぎるのではなく、ゆっくり立ち止まって寄り道しながら進むのも天橋立の楽しみ方のひとつです。
元伊勢 籠神社

対岸先で自転車を返却すると、すぐ近くに元伊勢籠神社(もといせ このじんじゃ)があるので、お時間があればぜひ立ち寄ってみてください!
こち他の神社は古代から続く非常に由緒ある神社だそうです。
「元伊勢」とは、伊勢神宮が現在の地に鎮座する前に、一時的に祀られていた場所のこと。
そのうちのひとつがこの籠神社で、伊勢神宮と深い関わりを持つ神社として知られています。
【歴史と由緒】
籠神社は、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀るために伊勢へ向かう前、天照大神の御霊がこの地に留まったという伝承があり、「元伊勢」の名を冠しています。
創建はなんと約2000年前ともいわれ、丹後国一宮(その地域で最も格式高い神社)としても位置づけられています。

籠神社を抜けるとすぐに天橋立傘松公園まで行くロープウェー乗り場が見えてきます。ロープウェー乗り場では【かさぼう】がお出迎えしてくれてます!笑

天橋立傘松公園で股のぞき体験と開運瓦投げ
そしてロープウェーに乗って天橋立傘松公園に到着すると、股のぞき台へ!

定番の「股のぞき」を体験!天橋立傘松公園から天橋立を眺めました。天に架かる橋と言われれば…?そうな気がします…笑
個人的にはケーブルカーでの移動が楽しく、観光気分が盛り上がりました!特に下のケーブルカーだと景色がよく見えたのでよかったです。
【↓この写真は下りのケーブルカーで撮りました】

そんな股のぞき台のすぐ横には、ちょっとユニークな開運スポットがありました。
その名も「瓦投げ」!しかもお値段¥200!!

願いごとをしながら、丸い的の穴に向かって瓦を投げるというシンプルなものですが、これが意外と難しい……。
私は3枚目にようやく的の“ふち”にかすっただけで、なかなか手ごわかったです(笑)
でも、思わず真剣になっちゃうくらい楽しいアクティビティで、願いごとも込められるので思い出づくりにもぴったりです。
傘松公園に行かれた際は、股のぞきとセットでぜひチャレンジしてみてくださいね✨
成相山 成相寺(なりあいじ)

天橋立・傘松公園からさらに足を延ばして訪れたのが、山の中腹に佇む**「成相寺(なりあいじ)」。
ここは、天橋立を眼下に望む絶景の地に建てられた由緒あるお寺で、創建はなんと慶雲元年(704年)**とも伝えられています。
文武天皇の勅願寺とも言われ、本尊は身代わり観音として名高い「聖観世音菩薩」。
古くから「願いが叶う寺」として全国に知られてきました。(※成相寺パンフレットより)
【🚌 アクセスについて】
成相寺へは、傘松公園の近くから発着する山道バスを利用しました。
山道を登ってくれるのでとても楽ですが、バスの本数が少ないため、帰りの時間を確認してから参拝するのがおすすめです!
【🙏 参拝の見どころ】
⭐️一願一言地蔵
境内には「一願一言地蔵」という、ちょっと特別なお地蔵様も。
願いごとを“ひとこと”でお願いすれば、どんな願いでも叶えてくれると言われています。
さらに、“安楽ぽっくり”の往生も叶えてくださるとのこと。
私も心を込めて、たったひと言に願いを込めてお祈りしてきました。
⭐️本堂とオリジナルお守り体験

本堂では、聖観世音菩薩様にしっかりお参り。実はここでちょっと特別な体験がありました。
バスの乗車券を購入すると、お守りがもらえました。
そのお守りに、本堂内に設置されているスタンプを押して、自分だけの「願いのお守り」を仕上げることができるんです!
私は「除災招福」を選び、心を込めて完成させました✨
自分で仕上げたお守りって、なんだか特別な力が宿っている気がしますよね。
旅のお土産にもなって、とても嬉しい体験でした♪
船で出発地点へ

天橋立の観光を終えたあと、駅へ戻るために観光船乗り場へ向かいました。
今回乗ったのは、二階建ての観光船。
2階のオープンデッキに上がると、心地よい海風を浴びながら、先ほど自転車で通った松並木を船の上から眺めることができました。
同じ景色でも、陸と海から見るとまた違った表情を見せてくれて、ちょっと感動。
そしてさらにラッキーなことに、ちょうど「廻旋橋(かいせんきょう)」が回転するタイミングに遭遇!
橋がくるりと回って船を通す様子は、見ていてワクワクする不思議な光景でした。

甘味 吉野茶屋 智恵の餅

天橋立を散策したあとは、ちょっと一息。
訪れたのは、智恩寺のすぐそばにある甘味処「吉野茶屋」さん。
こちらはなんと、創業 嘉暦(かりゃく)年間というとても歴史のあるお店。


店内は落ち着いた雰囲気で、1人の人でも入りやすいのが嬉しいポイントです。
静かで趣のある空間は、まさに旅の癒しスポットでした。
今回いただいたのは、名物の智恵の餅とみたらし団子。

🍵 智恵の餅と抹茶セット ¥1200
見た目は赤福にも似ていますが、赤福より少ししっかりとしたお餅に、たっぷりのなめらかなこし餡がのっています。
これがお抹茶と相性抜群! ひと口食べるごとに、甘さと渋みのバランスがちょうど良くて、ほっとする美味しさでした。
🍡 みたらし団子 一本¥200
個人的に特に気に入ったのが、焼きたてのみたらし団子。
温かくて柔らかいお餅に、甘じょっぱいタレが絡んで、これはもう止まりません…!
思わず「もう一本!」と言いたくなる味で、パクパクっと食べてしまいました。
丹後くろまつ号で贅沢な列車旅

旅の締めくくりは、京都丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」に乗車。
天橋立駅から西舞鶴駅まで、約1時間の優雅な列車旅を楽しみました。
和モダンな内装

くろまつ号の車内は、落ち着いた和モダンテイストでまとめられていて、旅気分が一気に高まります。
ゆったりした座席に、目の前には大きな窓。
車窓からは、丹後の豊かな自然や山々が広がり、移動そのものがまるで観光の一部のようでした。
スイーツコース
今回は「スイーツコース(¥5,500税込)」を事前予約。
乗車するとテーブルには、美しくセットされたスイーツボックスが用意されていました。
スイーツコース以外にも、モーニングやディナーのコースもありました!詳しく知りたい方はこちらからご覧くださいませ☺️https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/

中には丹後の素材を使った数種類のスイーツが並び、それぞれに丁寧な説明カードが添えられていて、見た目も味も大満足!おかわりしたい程、どのスイーツも大変美味しかったです🤤
さらに「天橋立ブレンド」というオリジナルコーヒーが、なんとおかわり自由という嬉しいサービスも。
コクと香りがしっかりしていてとても美味しく、思わず車内販売で【飲んだコーヒー+4種】が入ったドリップコーヒーセットを購入しました。
🛍 お土産&記念品も充実
乗車記念として、くろまつ号のスタンプ入り記念乗車証もいただけました。
車内販売では、コーヒーのほかにも地元のお菓子や雑貨など、旅の思い出になる商品がたくさん並んでいて、お土産探しも楽しかったです♪
↓下の写真が、購入した五種類のドリップコーヒーです!

🗣 アテンダントさんの解説&絶景の車窓
道中では、アテンダントさんが丹後地方の歴史や見どころを丁寧に案内してくださり、列車旅ならではのおもてなしを感じられました。

中でも印象的だったのが、「由良川橋梁」を通過する場面。

ここでは列車が徐行してくれるので、川と山々が広がる絶景をゆっくり楽しめるんです!
私が乗ったのは5月だったので、新緑が美しく、車窓いっぱいに広がる緑のグラデーションに心が癒されました。
🎀 心もお腹も満たされる列車旅
丹後くろまつ号は、ただの移動手段ではなく「乗ること自体が観光」になる特別な列車でした。
ちょっと贅沢な時間を過ごしたい方には、本当におすすめです✨
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回の旅は、私自身、母と一緒に訪れたことでより一層特別な思い出になりました。
このコースは、親子旅行としてはもちろん、恋人とのデート旅行や、ご両親へのプレゼント旅としてもぴったりだと思います。
もちろん、おひとりで訪れても――
静かで上質な時間を味わえる、ちょっぴり贅沢な「大人の一人旅」になるはずです。
列車「丹後くろまつ号」に乗車予定の方、またこの記事で初めて知ったという方、
そして天橋立観光を検討している方にも、少しでも旅の参考になれば嬉しいです!
「海の京都」とも呼ばれるこのエリアは、
電車・船・自転車といろんな交通手段を使って巡れるのが魅力のひとつ。
天橋立の松並木を自転車で駆け抜け、海上から眺める景色も楽しんで、
さらにくろまつ号で特別な列車旅まで体験できるなんて、ちょっと贅沢な大人の休日でした。
自然、歴史、グルメ、癒し――そのすべてがぎゅっと詰まった丹後エリア。
まだ訪れたことがない方は、ぜひ次の旅先候補に加えてみてくださいね。

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